はなだより
8月号
梅の花保育園 園長 廣岡 憲雄
  やっと夏が来ました。

 
 子ども達が一番楽しみにしているプールが心配せずに出来る夏空が戻ってきました。

 急に夏空になり、保育園の庭も朝早くからクマゼミが
 「シャーシャーシャー」と大変やかましく鳴くようになりました。
 朝、来るなり子ども達の目の色が違っています。
 自分で網を探し、セミ採りに夢中になれるお友達
 採って欲しいと半泣きになる甘えたなお友達
 蝉には関心を持たないお友達と色々なタイプの子ども達がいます。

 全ての子ども達が同じように満足できるとは限りません。

 子ども達が自分で努力し、失敗を積み重ね目的を達成する喜びが一番大切だと
 セミ採りをみながら、子ども達の成長を楽しみに見ています。

 大人の目から見ると、虫かごに隙間がないほど沢山の蝉を採っても
 自分で採った大切な蝉だから「人にはあげられない。」と言う気持ちは痛いほど解ります。
 どんなに頑張っても採れないお友達もいます。
 そんなお友達に「一匹あげよう。」と言うと
 「自分で採ったんだから、○○ちゃんも自分で採れば。」と言ってなかなかあげられません。
 何回か押し問答の末やっと一匹あげることが出来ることがあります。
 それも本当に渋々です。
 そんな光景の中に「自分が出来て、お友達が出来ない時にどうすればいいのか。」ということを
 無理に教えなくても自然に考える機会ができてきます。

 蝉一匹を通して子ども達に、友達を思いやる心が目覚めてきます。

 この暑い夏に一段と成長をして、賢い子供に育っていくことを楽しみにしましょう。

   松組のささやまキャンプ


  楽しみにしていた松組のささやまキャンプ は無事終わりました。
 梅雨明けがなかなか発表されずいつまでもぐずついた梅雨空でした。
 キャンプ中の二日間は良いお天気に恵まれました。
 また手足口病が流行っていましたが松組のお友達は治ったり、まだかかっていなかったりで
 心配なく全員元気に参加でき、大変楽しく過ごすことが出来ました。

 親と離れ子ども達だけでお互い助け合っての生活でした。
 最近の少子化の中、家庭でお父さん、お母さんに至れり尽くせり世話をしてもらい
 自分ですることが少ないように思います。
 その結果、基本的なことに時間がかかりすぎました。
 
 この二日間の生活を通して子ども達は大きく成長をし
 子ども達にとって良い思い出になったことと思います。

 ご家庭そして保育園で協力し小学校に入学するまでに
 しっかりと教育することが必要だと感じました。


 小学校・幼稚園は夏休みです

 小学校・幼稚園は夏休みです。
 保育園は夏休みがありません。
 保護者の方のお休みに合わせて、1日のうち12時間近くを
 保育園で過ごしている子ども達と一緒に過ごす時間が少ない分
 暑い夏の日ざしのもと良い思い出を作ってあげください。

 何処かへ出かける必要はありません。
 いつも出来ないこと、一緒に遊んでやれないことが多いと思います。

 この機会に親でしかできないことを見つけていただき
 子ども達との絆をしっかりと結んでください。