はなだより
H19年度 10月号
梅の花保育園 園長 廣岡 憲雄
  子ども達が楽しみにしている運動会

 猛暑だった今年の夏もやっと終わりを告げそうです。
 松・梅組のお友達は、9月初め頃から少しずつ
 運動会で演奏・行進する鼓隊の練習をしてきました。

 小学校の運動会も終わり、保育園では爽やかな秋空のもと、
 子ども達がたくましく成長し、色々な運動が出来るようになった姿を
 ご家族の方に披露し親子で楽しむ運動会が近づきました。
 親子・ご家族でこの1日を思い切り楽しんでください。

 運動会が終われば、運動能力が著しく発達し
 自信がつき子ども達の活動が非常に活発になり
 保育士に「ヒヤリ」とさせたり、心配させる場面が多くなります。
 しかし、それ以上に今まで出来なかったことに
 立ち向かっていく意欲が芽生え
 何事にも努力していく姿を見せてくれ大きな喜びを与えてくれます。
 ご家庭でも子ども達が頑張っている姿を見れば
 「すごい!」・「やれば何でも出来るんだナァ。」と
 大きな自信につながるようほめてください。

 子ども達は大人の褒めことばを聞いてより一層努力をし
 考えながら行動をするようになります。
 子どものこの頑張りの姿を見ながら、子育ての喜びを感じて頂ければ
 色々な悩みが吹っ飛んでしまうと思います。
 爽やかなこの季節、子ども達の元気な成長を願い、悩みを吹っ飛ばせるよう
 保護者の皆様も爽やかな気持ちで子育てに、仕事に楽しみを見つけましょう。

 
 9月号に続き、「保育がむつかしい子」
  
 暴言より心を痛めることば
 「俺は悪い子や、生まれてこなければよかった」
 「死にたい。死んでも誰も悲しまん」と
 自己否定的なことばを4・5才の子どもが言う場合があり
 本心は「もっと僕を見て、かまって」と
 大人(保育士)の気を引く行動が目立っています。
 また、何かする時に「できないもん」「したくない」とやろうとしない
 パニックになってしまう子も増えています。

 どうしてでしょうか。

 自己否定的で荒れている子は「家ではとっても良い子です。」
 と、親から答えが返ってきます。

 なぜでしょうか。

 子どもは一人では生きていけないことを知っています。
 また、親が一番好きなのです。

 一番怖いのが親に見捨てられることなので親の望むように振る舞います。

 いつもそのようにできないので
 親のいない保育園などでな「キレ」てしまいます。
 しかし、大人たちに都合が悪くても「好きだよ」と言ってくれるのが
 親であり保育者であるのを子ども達は感じているので
 「良い子じゃないけれど、私のこと大好き?」と問いを発しています。

 「大好きだよ」と身も心も抱きしめて欲しいのです。

 「ありのままで良いんだよ」と言って欲しいにです。

 そうされることで安心し、安定し、
 普通の子どもへと成長していくのです。
 大人になるまで躾けや教育を進める中で
 「良いところも、悪いところも含めて
 ありのままのあなたで良いんだよ。」
 という感情を育てることが大切なのではないでしょうか。

 これは子ども達を甘やかすことでもなく、譲歩することでもなく
 大人として子ども達に対する当然の愛情なのです。

 私たち大人がもっと子ども達に愛情を注ぎ
 しっかりしなければいけないと思います。