らごら



浄徳寺 住職
廣岡 憲雄

月報 「らごら」8月号より抜粋

 連日気温が三十六度以上体の置き所がない!

毎日体温以上の暑さが続いています。
辛抱たまらず、クーラーのある部屋にはいるとでられなくなり
しばらくは気持ちが良いのですが、体の調子が狂ってきます。

お寺の境内は、大きな木があって適当に木陰ができ
このような暑い日でも気持ちよく過ごせます。
保育園の子どもたちを見ていると、木陰を見つけ暑さを避け大変じょうずに遊んでいます。
大人が見習わなければならない生活の知恵です。
もっとしっかりと生活の知恵を再発見して、限られた地球上の資源を節約して
大切に使い、安心して、自然のままに暮らせる環境を整えていきたいものです。

暑い夏を少しは涼しく感じられるものはというと、夜空の星を見ることに尽きると思います。
夜空の星でも、とりわけ流星が一番夢があって良いと思います。
流れ星がみえる間に願い事を言うと願いが叶えられると言われていますが
見つけたと気がつけば消えてしまいます。だから、その間に願い事を言うことは不可能です。

八月十二日の未明と夜にペルセウス流星群がピークを迎えると新聞に掲載されていたので
十二日の午前二時半ごらから四時前頃まで未明の空を眺めていましたが
五個ぐらいしか見えず、願い事も言えませんでした。
夜には頑張ってみようと眠い目をこすりながら、「らごら」を書いています。
流星群にはいつも欺されていますが、楽しみのひとつです。
次回には誰か一緒に見ませんか。夢が無限に広がって良いですよ

 おぼん

私たちにとって、夏の行事で一番印象に残るのがお盆ではないでしょうか?
お家のお仏壇で、そしてお寺のお盆の法要にお参りをし
お墓にお参りを家族でし、レストランで食事をしながら子どもたちに
『今元気に育ち、安心して生活しているのはご先祖のおかげだよ。』
としっかりと教える事ができる良い機会です。お盆を楽しみましょう?。

ところでお盆とは?。

本当は「盂蘭盆会」と言いインドの古い言葉サンスクリット語の
「ウランバーナ」逆さにつるされた苦しみにあっている人を救うという法要です。
日本では西暦606年に初めてお盆の行事が行われました。
(推古天皇の時代)浄土真宗では霊魂の存在を認めないので
一般におこなわれる先祖の霊が帰ってくる日として精霊だなを仏壇の前にセットしたり
迎え火を焚いたり、施餓鬼供養をするなどの色々な行事はしません。
何となく寂しいような気持ちや、物足りなさを感じる方もいると思います。

浄土真宗では、この世での命が終われば即極楽浄土に生まれ限りのない命をいただきます。
迷ったり、帰ってきたりする不安定な命ではありません。
お盆には、『私たちは親と如来様からいただいたこの命を大切にすることだ。』と再認識し
ご家族皆がそろって、お盆の法要にお参りをし、お墓へ参って
『今、自分があるのは親やご先祖のおかげであり、心のよりどころである
阿弥陀様に合わせて下さったのは、先に逝かれたご先祖である。』と
感謝をする日がお盆であります。

お盆に関連した行事には、盆踊り、京都五山の送り火(十六日)、藪入り、等
またお供えでは、キュウリや茄子で作った馬や牛のお供え、ホオズキ、お盆提灯等があります。

何時からこのような習慣ができたのでしょう。
民俗学的に調べてみるのも暑さを忘れる一つの方法でしょう。

 兵庫教区一万人大会 ご案内
 
兵庫教区一万人大会への参加後案内

10月31日(日)神戸ウイングスタジアムで開催されます。ふるって御参加下さい。

申込みは、8月24日まで、電話でも結構です。

参加費は\3,000です。バス代と弁当代込みです。

浄土真宗の門徒として親鸞聖人の後を偲び阿弥陀様の心をしっかりと聞きましょう。