らごら


 今年のお盆の法要
 
 八月
 
 十三日(金) 午前十時より
 十四日(土) 午前十時より
 十五日(日) 午前十時より


浄徳寺 住職
廣岡 憲雄

月報 「らごら」5月号より抜粋

 はや 半年が過ぎました

 毎日、明るくて楽しいニュースが聞けない、見られないのが今の日本ではないでしょうか。
 今のニュースは悲しい、殺伐としたもの、聞きたくないものの代名詞です。
 参議院議員の選挙が始まりましたが、一番の課題である年金問題
 これは直接『私自身』の老後の生活に関係してきます。
 年をとってから安心して生活できるかどうかを考えてみる機会であろうと思います。
 
 憲法第二十五条 すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
 第二十七条 すべての国民は、勤労の権利を有し義務を負う。 とあります。
 
 人は、元気な間、仕事のある間は誰も文句をいわずに生活をしています。
 それが崩れるとその責任を他人のせいにするのが『私』ではないでしょうか。
 
 私たちは仏様ではないのでついついそうなってしまいます。
 今の国会議員や、官僚は国民が初めに有りきではなく
 自分たちが初めに有りきなのではないでしょうか。

 年金問題にしてもそうなのです。
 そして北朝鮮による拉致問題も年金問題で忘れられそうです。
 
 イラクの自爆テロも毎日新聞紙上に書かれていますが
 直接私には関係ないと影が薄いようです。

 日本人の特性でしょうか、熱しやすく冷めやすい性格を利用して
 困難な難しい問題が出てくると毛色の違う新しい問題にすり替えてしまい
 肝心なことをうやむやにしてしまいます。

 欺されないよう気をつけ本質をしっかり見ましょう。
 

   浄土真宗のご本尊は?

   浄土真宗のご本尊は「阿弥陀如来」です。
 仏像でも、絵像でも、名号(南無阿弥陀仏と書かれた文字)でもご本尊です。
 
 「阿弥陀如来」は西方極楽浄土の教主です。
 遠い昔、法蔵菩薩は四十八の誓願を起こし「阿弥陀仏」となりました。
 そして、「南無阿弥陀仏」の名号を称えれば、人は極楽浄土に往生できると、説きました。
 まことにありがたい仏様です。

 「アミダくじ」「アミダかぶり」は知っていても、「阿弥陀」の意味については知らない人が多いと思います。
 「阿弥陀」とは、梵語(インドの古代の言語)の
 @アミターバとAアミターユスという言葉を漢字に当てはめたものです。
 「アミタ」は無量とか無限という意味です。@光とA寿(命)が無量だというのです。
 仏は悟った人だから、「阿弥陀仏」は光と命の無限の真理に達したものということになります。

  お盆とはなんでしょう?

 お盆の始まりは『仏説盂蘭盆経』という教典がもととされています。
 このお経の主人公は弟子の木連さまのお話しです。
 お釈迦様が木連さまの問いに『十方の衆僧を招いて供養せよ』と説かれました。
 これは、『自分の母親だけでなくすべての僧に施しをすることが大切なのです。』と説かれたのです。
 すべてに施しをすることが母親も救われるというのがお盆の考え方で、お釈迦様の教えなのです。
 母の恩は、大変深いものです。
 しかし、そこに閉じこもってはならないし、自分だけがいい目をしてはいけないと教えられたのです。
 お盆については、日本では色々な言い伝えや習慣があります。
 その事については、お盆の法要にご縁をいただき聴聞下さい。