らごら



浄徳寺 住職
廣岡 憲雄

月報 「らごら」5月号より抜粋

 梅雨・つゆ

 この言葉を聞いただけでうっとうしくなりますがいかがお過ごしでしょうか?
 お天気おじさんによりますと、『平年通り6月の6日〜7日頃でしょう。』と予報されています。

 最近は天気予報をするのにも資格がいる時代です。
 天気予報は昔から当たらないものの代名詞でした。
 私たちはそのような当たらないものに、魅力を感じたり、恐怖を持ったり、期待をしたりします。
 そのような心の隙間に入ってくるのが恐ろしい宗教や、インチキなおまじないではないでしょうか?

 どんなに頑強な体の持ち主であっても、怪我をし、病気になるのは明らかです。
 また、精神的にいかに強くみえても、心の病気になるおそれもあります。

 私たち人間は大変弱い動物ではないでしょうか?
 その証拠に、病気になったり、暗黒の世界を恐れるのです。

 病気はお医者さんに頼り、暗黒の世界の恐れは、宗教に頼り
 心強く生きていけることの約束を信じるのが大切なのです。

 これからは、心の時代ですね。

 大変な 世の中 です!

 毎日毎日、悪い話題に事欠かない日本です。
 世界中がそうかもしれませんが、なぜ日本はこのような国になったのでしょうか?
 一人一人は頑張って仕事に、勉強に励んでいるようですが何処か狂っています。
 その狂っているところが特定できないのが今の日本でしょう。
 その責任は私たち大人にあるはずです。
 そして誰も責任を取らない時代になってしまいました。

 最近の悲しむべきニュースは小学6年生の女の子が
 ホームページへの書き込みが原因で殺人事件を起こしてしまったことです。
 携帯電話のメールやインターネットのホームページへの書き込みなど
 まったく解らない世代に人には理解できない事件でしょう。

 顔を見ないで自分の言いたいことだけが言える時代、
 相手の気持ちなどまったく無視をして生きていける時代になってしまったのでしょうか?

 小泉首相が北朝鮮へ行き拉致家族の子どもたちを連れて帰ってきました。
 表面だけを見れば、『やった。』と思われますがまったく理解できない国のことです。
 これからどの様な事が起こってくるか予想もつきません。

 目に見えないところでの取引はないとは断言できないでしょう。
 
 国民はもっとしっかりしなければならないと思います。
 これから先の年金の問題も大切です。

 誰のために高い年金保険料を支払っていますか。

  今年の永代経法要はいかがでしたか?

 五月十六日(日)永代経法要での小泉信了師の
 ギターを奏でての法話は大変おもしろくまた印象深く聞かせて頂けたと思います。
 硬いばかりが仏法のお話しではなく
 私の心にしっかりと残っていく『何か』がなくてはならないと思いました。

 いつまでもお寺にありがたいお経が残っていくよう精進努力をしましょう。

  姉の満中陰の法要

 同じ週の二十二日(土)に姉の満中陰の法要をお勤めさせて頂きました。
 お忙しい中お参り頂きありがとうございました。

 毎日毎日が忙しく、姉、典子が亡くなったという実感がいまだに無い状態が続いています。
 いずれ寂しくなることだと思いますが、中陰の飾り、写真も片付け、お勤めだけになってしまいました。
 私達をお浄土より見ているでしょう。

 思い出に『朝に紅顔ありて』本願寺ご門主著を持って帰って頂きました。
 「大変解りやすく読ませて頂きました。」と喜んでもらえました。 まだの方はいそいで!

 
 続いて、その翌日が『東難波ふれあいまつり』でした。
 よいお天気でにぎやかに地域の活性化になるお祭りで一日を楽しく過ごすことができました。
 食べ物のコーナーが良いようです。来年も頑張って下さい。